山口県周南市・下松市・光市の地域密着行政書士藤本高広のブログ

行政書士藤本高広事務所代表の藤本高広です。取扱業務は、遺言・相続・死後事務委任契約・任意後見・家族信託・法人設立・建設業許可・宅建業免許・生活保護申請・補助金、支援金申請、農地転用などです。さらに申請の電子化対応、おひとり様や一人親、同性パートナーの方々に適した制度のご案内など、新しい業務にも積極的に取り組んでいく予定です。

Month: 2022年3月

委託者を複数人にする場合

 一般的な家族では、委託者が親、受託者が子、受益者が同じく親、という構図が多いです。家族信託の設計は自由度が高いので、当然違うケースも可能です。例えば委託者を夫婦の2名とすることも出来ます。自宅の不動産を夫婦で共有してい […]

信託契約は一本化がベスト?

 何事も単純明快でわかりやすい方がスマートな印象を受けます。信託契約という複雑で専門的な契約であるほで単純化したほうがわかりやすいでしょう。しかし、信託契約の性質上、契約を複数化する方が良いケースもあります。それをいくつ […]

委託者≠受益者のケースの注意点

 家族信託の登場人物は3名です。委託者・受託者・受益者です。委託者は親、受託者が子、受益者は親というケースが一般的で自益信託と呼びます。言い換えれば、自分の財産を自分のために子どもに託す、というものです。信託設計によって […]

信託契約書は私文書でもOK?

 家族信託の契約書を作成するにあたり、書式の決まりはありません。従って親子である委託者と子との間で私的に作成した書面でも契約はできます。  結論から言いますと、家族信託契約書は「公正証書」で作成するべきです。私文書と公正 […]

判断能力の低下と家族信託②

 家族信託の契約が発効するのは、契約締結時です。つまり、親がまだ元気なうちから受託者となった子が親の財産を管理運用していくことになります。親の側からすれば、自分がまだ元気なうちは自分の財産は自分で管理したい、と考えること […]

判断能力の低下と信託契約

 家族信託契約は、そもそも親が元気なうちに信頼できる家族に財産管理を任せることを取り決める契約です。信託契約を締結しておけば、親が将来認知症等で判断能力が低下しても、引き続き子が従前と変わらず財産管理をしていくことが出来 […]

家族信託設計時の留意点

 家族信託を設計する段階ではいくつかの留意点があります。 ①みんなが納得できる信託設計作り  家族信託契約は通常長期間にわたります。契約期間中には相続が発生することも想定して財産の承継先を決めることもします。委託者がよか […]

家族信託と税

 家族信託を設定したことで財産の移動による税の問題も気になります。信託財産は総額が大きくなることも珍しくありませんので、ここで税務に関して確認したいと思います。 ①信託契約設定時  親を委託者兼受益者、子を受託者とする一 […]

受益者連続信託

信託法第91条 「受益者の死亡により、当該受益者の有する受益権が消滅し、他の者が新たな受益権を取得する旨の定め(受益者の死亡により順次他の者が受益権を取得する旨の定めを含む。)のある信託は、当該信託がされた時から三十年を […]

家族信託で出来ること

 父親を委託者兼当初受益者とし、第二受益者を母親とします。子の1人を受託者とした場合に、家族信託を締結しておけば時間の経過とともにどのような効果があるのか検証してみます。 ①父親が元気な状態の時  家族信託を締結した時点 […]