山口県周南市・下松市・光市の地域密着行政書士藤本高広のブログ

行政書士藤本高広事務所代表の藤本高広です。取扱業務は、遺言・相続・死後事務委任契約・任意後見・家族信託・法人設立・建設業許可・宅建業免許・生活保護申請・補助金、支援金申請、農地転用などです。さらに申請の電子化対応、おひとり様や一人親、同性パートナーの方々に適した制度のご案内など、新しい業務にも積極的に取り組んでいく予定です。

Month: 2021年4月

相続による義務の承継

 相続人は相続開始により、被相続人の権利義務を相続分に応じて承継します。マイナスの財産も相続分に応じて承継します。しかしどのような遺言の内容でどのような相続分になっているのかは債権者には分かりません。そこで従来から、相続 […]

相続による権利の承継

 従来は、ある特定の不動産を特定の相続人に相続させる旨の遺言があれば、その相続人は登記等の対抗要件を備えなくても、不動産の取得を第三者に対抗できるとされてきました。どのように財産を分けるのかは被相続人がある程度自由に決め […]

遺留分の放棄

 遺留分の放棄に関しては民法第1049条で次のように規定しています。  民法第1049条    ① 相続の開始前における遺留分の放棄は、家庭裁判所の許可を受けたときに限り、その効力を生ずる。   ② 共同相続人の一人のし […]

後継ぎ遺贈

 後継ぎ遺贈とも後追い遺言とも表現されているものです。例えば「遺言者は不動産Aを妻に相続させる。妻はその不動産Aを長男に相続させる。」というように第一の相続で受遺者が受ける財産を、一定の条件が成就したときに第二の受遺者に […]

付言

 付言とは、法律で定められた遺言事項以外のことを遺言書に記載するものです。付言は法的効果が生じませんが、相続人同士の紛争を防止できる効果が期待できます。また、遺言者が遺言を残した気持ちを伝えることできるので、遺族へのメッ […]

尊厳死宣言

 近年の延命治療の進歩により植物状態のまま長く生存する患者が増えています。そのような状態になったとき、親族に金銭的精神的負担を強いることを避けたいと考える人がいます。治る見込みが無い状態になれば生命維持治療を控え、人間と […]

祭祀財産

 民法第896条では祭祀財産に関し規定しており、一般の相続財産とは区別しています。祭祀財産とは系譜、祭具、墳墓のことです。聞き慣れない言葉だと思いますので具体的に示します。  ・系譜:家系図、過去帳など、祖先以来の家系を […]

特別縁故者

 誰かが亡くなり相続が発生しても、相続人がいない、もしくは相続人がいることがはっきり分からないことがあります。しかし現実に相続財産が存在する場合は、それを管理するために家庭裁判所が相続財産管理人を選任します。亡くなった人 […]

遺産分割

 具体的相続分が決まれば、各共同相続人はその持分に応じて相続財産を共有することになります。遺産分割はそうした共有関係を解消し、各財産を各相続人に配分し、単独所有にする手続きです。遺言書で分割方法の指定があるときはその通り […]

法定相続分

 被相続人による相続分の指定が無い場合には、民法900条、901条で定める相続分が適用されます。民法で定める相続分を法定相続分といいます。法定相続分は次のようになっています。    配偶者:子=1/2:1/2   配偶者 […]