山口県周南市・下松市・光市の地域密着行政書士藤本高広のブログ

行政書士藤本高広事務所代表の藤本高広です。取扱業務は、遺言・相続・死後事務委任契約・任意後見・家族信託・法人設立・建設業許可・宅建業免許・生活保護申請・補助金、支援金申請、農地転用などです。さらに申請の電子化対応、おひとり様や一人親、同性パートナーの方々に適した制度のご案内など、新しい業務にも積極的に取り組んでいく予定です。

Month: 2021年4月

自筆証書遺言の方式緩和

 平成30年の民法改正で、968条2項が設けられました。  968条2項   自筆証書にこれと一体のものとして相続財産の全部又は一部の目録を添付する場合には、その目録については、自書することを要しない。この場合において、 […]

預貯金債権の払い戻し

 平成28年の最高裁判所判決によって、被相続人の預貯金は遺産分割を経なければ払い戻しができなくなりました。いわゆる口座が凍結されてしまい、たとえ相続人であっても、自分の相続分だけであっても、遺産分割協議書か金融機関所定の […]

遺産分割前の財産処分の取扱い

 平成30年の民法改正で906条の2が新たに設けられました。  906条の2    1 遺産分割前に遺産に属する財産が処分された場合であっても、共同相続人は、その全員の同意により、当該処分された財産が遺産の分割時に遺産と […]

配偶者の居住の権利

 平成30年の民法改正で、配偶者居住権と配偶者短期居住権という権利が新しく設けられました。令和2年から施行されています。従来は、残された配偶者が、そのまま自宅に住み続けるようにするためには、その自宅を相続するか、その自宅 […]

清算型遺言

 清算型遺言とは、遺産の全部または一部を換金して、相続人等には金銭で分配する方法を採用する遺言です。核家族化が進み、子供たちはそれぞれ自分の家を所有していることが多くなっています。親が亡くなり、実家の土地建物を相続により […]

遺言書を残した方が良いケース

 遺言書を残す目的の多くは、財産を希望通りに分けたい、残された家族が争わないようにしたい、遺族の負担を少なくしてあげたいなど、それぞれの家庭の事情によります。以下では、遺言書を残すことを特におすすめするケースをご紹介致し […]

遺言⑤

 「遺言を残したら、財産を使えなくなる」という思い込みや後ろめたさから、遺言を残すことをためらう方もおられるのではないでしょうか。そこで、以下の三点を確認することにします。   ・遺言は相手方の無い単独行為である。    […]

遺言④

 遺言の効力発生時期は、原則として遺言者の死亡時です。ただし、遺言に停止条件をつけた場合は、遺言者の死亡後に、その条件が成就した時に効力を生じます。ここで「停止条件」という言葉について説明します。私は最初すぐに理解できま […]

遺言③

 遺言の方式には、普通方式と特別方式があります。普通方式の中には 〇自筆証書遺言 〇公正証書遺言 〇秘密証書遺言 の三つがあります。実際に多く採用されているのは、自筆証書遺言と公正証書遺言の二つです。特別方式の中には、死 […]

遺言②

 遺贈によって利益を受ける人を受遺者といいます。胎児も受遺者になることができます。また、当然ですが、遺言者の死亡する前に受遺者が死亡したときは、遺贈はその効力を生じません。  特定遺贈の受遺者は、遺言者の死亡後はいつでも […]