補助率とは、経費の総額のうち、どのくらいの割合で補助金をもらえるのかを表しています。小規模事業者持続化補助金(低感染リスク型ビジネス枠)では、補助率は3/4です。総額で40万円かかれば、補助金は30万円支給されます。ただし補助上限が定められており、100万円以上は、いくら総額が高額になっても出ません。ちなみに同じ小規模事業者持続化補助金でも一般型の補助率は2/3です。
補助対象経費は、以前ご紹介した小規模事業者持続化補助金(一般型)と非常に近いですが、「旅費」「専門家旅費」が無く新たに「感染防止対策費」が加わり12項目の経費です。改めて記載すると①機械装置等費 ②広報費 ③展示会等出展費 ④開発費 ⑤資料購入費 ⑥雑役務費 ⑦借料 ⑧専門家謝金 ⑨設備処分費 ⑩委託費 ⑪外注費 ⑫感染防止対策費 ※感染防止対策費のみ補助率が1/4 最大25万円です。
対象となる経費の考え方としては、
〇 3密を回避するもの : 店舗の接客スペースや事務所内を個室化するための工事費用や来店予約・テレワークのためのソフトウ ェア導入費用が例です。
〇 機械・ITツールの導入 : セルフレジ・キャッシュレス決済用の設備、券売機や自動販売機の導入費用。無人でオーダーや決済ができるシステムの開発費
〇 オンライン化 : 対面で営業や販売していたものを、非対面でできるようにするための開発費・外注費等
〇 手段変更 : 店内飲食をテイクアウトに変更。そのためのチラシ制作やポスティング費
など、密をさけるもの、非対面化に資することが補助の対象です。
さらに、補助対象となる経費は、以下の5点を全て満たす必要があるとされています。
・ 補助対象経費の全額が対人接触機会の減少に資する取組みであること
・ 使用目的が本事業の遂行に必要なものと明確に特定できる経費
・ 原則、交付決定日以降に発生し対象期間中に支払が完了した経費
・ 申請する補助対象経費については具体的かつ数量等が明確になっていること