申請実務⑦(事業復活支援金)

 事業復活支援金申請時に添付する証拠書類は確定申告書の控えを始め多くあります。そしてその書類に受付収受印が押印していることや、受付日付・受付番号が印字されていることが条件となっています。開業届であれば、受付収受印の日付にも条件があります。

 求められている書類はだいたい住所地の役所で発行している書類なので、該当する役所の窓口に行けば入手できます。しかし実際行ってみると意外とスムーズにいきません。例えば「納税証明書(その2所得金額用)」を委任状を持って行って請求したのですが、その名称の書類の中でも種類が分かれていて、どれにするか問われてすぐに答えられませんでした。事業復活支援金の申請に使う、といっても通用しませんでした。他の例では、市役所で課税証明書を請求したのですが、やはり課税証明書でも表示の仕方に種類があるようで、欲しいものがすんなり出てこないという始末でした。一度経験すれば分かりますが、最初から誰でも分かるようにマニュアルが出来ていれば、みんなが余計な手間を省けるのではと思いました。窓口の担当の方にもお手間を取らせて申し訳ないと思います。

 申請は完全に電子申請ですので、コピーをとることはありません。一般的にはスマホで撮影してスマホの画面で申請、というパターンが多いのではないかと思います。当事務所ではiPadとノートパソコンを使用して申請手続をしています。二台が同一のクラウドを使用しているので、iPadで撮影→ノートパソコンでそのまま画像を選択して添付、という作業ができます。iPadプロなのでカメラで撮影した画像は鮮明です。今まで写り具合の問題で不備となった事はありません。ノートパソコンを使用することで、申請サポート申込者の方と一緒に画面を確認しながら手続を進めることが出来るので、そのメリットが大きいと思っています。手続上不明点がでてきたら、iPadに入れているマニュアルをすぐに出せるので、この点も非常に重宝しています。事業復活支援金の申請業務だけでなく、他の業務においてもiPadに書類を入れておけばほぼペーパーレスの状態で外出することが出来ます。