後期高齢者医療制度

75歳以上の人が加入する医療保険が後期高齢者医療制度です。寝たきりや一定の障害だと認定されれば65歳以上の人も対象になります。この制度は都道府県の区域ごとに後期高齢者医療広域連合という組織が運営しています。この制度は2008年に作られた比較的新しいものです。それまでは老人保健法にもとづく医療サービスを受けていましたが、医療費の負担割合が不明確であったり責任の主体があいまいであったりと問題が指摘されていました。

後期高齢者医療制度で行われるサービスは国民健康保険のサービスとほぼ同じです。病気やケガをして病院受診した際の本人負担割合は1割です。ただし高所得者は3割負担です。残りの9割については、公費で5割、若年者からの保険料で4割まかなっています。

なかなかイメージしづらいのですが、現在後期高齢者医療制度にかかる医療費は全体で16兆円を越えると言われています。このまま高齢化がすすめば自然と各世代の負担割合にも変化が生じるでしょう。皆が納得できる制度作りを期待します。