gBizID(gビズID)

官公署に提出する書類の作成と提出は行政書士業務とされています。例えば建設業許可などの許認可の申請、各種補助金の申請などです。他にもたくさんの書類を作成して提出することができます。それらの申請は今まで紙ベースで行ってきましたが、最近では電子申請化が進んでいます。パソコン上で書類を作成して、そのデータを提出先に送信することで申請ができるようになってきています。電子申請のメリットは、・郵送代と紙代が不要で即時に先方に届く ・非対面で提出することが可能 ・書類の修正や加除が容易 などが挙げられます。一方デメリットとしては ・パソコン機材やネット環境の整備が必要 ・パソコンの操作にある程度の知識と慣れが必要 などが考えられます。特にご高齢の方にとってはそもそもパソコンやスマホを所有していないというケースもあり、電子申請自体がハードルの高いものになっています。従って、電子化が進んでいくこれからはますます行政書士の役割が重要となるケースが増えていくと予想しています。

 電子申請の種類によっては、事前に「gビズID」を取得しておく必要があるものがあります。建設業許可申請や小規模事業者持続化補助金などがそうです。(従来通りの紙ベースでの申請も引き続き可能なケースもあります)gビズIDとは、法人や個人事業主向けの共通認証システムのことで、これを取得することで様々な行政サービスにログインすることができます。gビズIDには、gビズIDプライム gビズIDメンバー gビズIDエントリー の3種類あり、申請するものによってどれが必要となるのか定められています。

 gビズIDを取得する手順は以下の通りです。

 ① 申請に必要なものを準備する ・SMS受信用のスマホまたは携帯電話 ・印鑑登録証明書 ・実印

 ② パソコンでgビズIDのホームページに入り、gビズID申請書を作成する

 ③ 作成した申請書を印刷し、実印を押印する

 ④ 申請書と印鑑登録証明書を郵送する(郵送先はホームページ上で確認できます)

   ※印鑑登録証明書は発行から3ヶ月以内のものが有効です

 ⑤ 登録認証メールが2週間以内に届きます(早ければ1週間程度のこともあります)

 gビズIDで利用できるサービスは、省庁だけでなく自治体でも広がっています。(山口県は現時点では対象外のようです)gビズIDは一度取得しておけば他のサービスでもそのID・パスワードで利用可能ですので、今後電子申請を行うのであれば取得しておいても良いと思います。