給付額の算定(事業復活支援金)

 事業復活支援金は、比較する同一月で30%以上50%未満、または50%以上売上が減少していれば給付対象となります。法人の場合は最大で250万円、個人事業主の場合は最大で50万円給付されます。個人事業主の場合を例に、具体的な給付金額を算定してみます。

 事業形態:個人事業

 対象月とその月の売上:2022年1月 60万円

 基準月とその月の売上:2021年1月 100万円

 上記から、基準月と比較して対象月の売上が40%減少していることが確認できます。給付額は「30%以上50%未満」減少している場合に該当しますので最大で30万円です。

 基準期間は①2018年11月~2019年3月 ②2019年11月~2020年3月 ③2020年11月~2021年3月 のどれかになるので、2021年1月が含まれている③を選択することになります。

 次に、基準期間と対象月の収入から給付額を算定します。基準期間中の各月の売上は 2020年11月:100万円 12月110万円 2021年1月90万円 2月100万円 3月80万円 とします。

 算定式 = 基準期間の事業収入 ー 対象月の事業収入×5 ですので、それを当てはめると

   (100万円+110万円+90万円+100万円+80万円)ー(60万円×5)=180万円 です。

   個人事業者で、減少率が30%以上50%未満の場合は給付額の上限は30万円ですので、この場合の給付額は30万円です。 

 単月の比較で減少率を確認するだけで無く、基準期間中の5ヶ月間の売上額も影響してきますので、どの月を基準月と対象月にするかによって、給付額が変わってくる可能性があります。事業復活支援金のホームページでは給付額の算定シミュレーションができますので、申請前に活用するのも良いと思います。