高齢者の財産管理をすると、本人が自宅を出て施設に入所し、そのまま施設で一生生活するというケースがあります。本人がおひとりさまであれば、自宅は空き家になります。その空き家の活用・処分方法のひとつにリバースモーゲージがあります。
リバースモーゲージは日本語に訳すと逆抵当です。仕組みとしては、自宅に抵当権を設定し、金融機関からお金を借ります。将来亡くなったときにその自宅を処分して借りたお金を返すという仕組みです。施設に入所せず、自宅で生活を続ける人も対象です。
リバースモーゲージは国内では最近広がりつつあります。高齢者とおひとりさまの増加に伴い、今後需要は増すと思われます。
リバースモーゲージには次のような点に留意が必要です。
◯ 借りたお金の使い道を限定する金融機関があります。
◯ マンションは対象外となることが多いようです。一戸建てでも立地条件によっては対象外となることもあります。
◯ 自宅は相続財産にできません。従って契約時に推定相続人全員の同意を求められることがあります。
◯ 金利や不動産の価値が変動すると、融資限度額や金利が変わる可能性があります。