高齢者の財産調査

 財産管理委任契約等の相談を受け、財産の管理を行うに当たっては、事前に対象となる財産の調査を行う必要があります。面談時の聞き取り内容をもとに、各財産の客観的資料を集めて調査を行います。調査方法は財産の種類によって以下の方法があります。

 〇不動産

  役所で名寄せ帳を取得するとその人が所有している不動産の情報が一覧で分かります。法務局で当時情報を取得すれば、抵当権の有無なども分かります。

 〇有価証券

  株式などの有価証券の場合は、金融機関からの郵便物や口座取引履歴などから分かることがあります。存在が判明したら個別に問い合わせて確認します。

 〇保険

  保険の存在も、保険会社からの郵便物で分かることがあります。口座の取引履歴でも同様です。詳細は保険会社に個別に問い合わせます。

 〇預貯金

  本人からの聞き取りと、通帳の存在で分かることがあります。通帳を無くしていたり長期間記帳をしていなかった場合は、金融機関で取引履歴証明書の発行を請求します。

 〇現金

  本人からの聞き取りが一番ですが、本人の記憶が曖昧であったりする場合は、本人の了解を得て自宅の金庫をやタンス、金融機関の貸金庫を確認することも検討します。