高齢者から相談を受けたら、まずはじっくりと時間をかけてヒアリングを行います。一回で終わらなければ数回に分けて行うことも視野に入れて臨みます。相手の体調に配慮しながら下記の項目について確認します。
〇現在の生活について
住所、家族関係、要介護度、介護のキーパーソン、利用中の介護サービスについて確認します。できれば持病や病歴も確認したいところですが、本人が言いたくないと思うこともありますので、様子を見ながら聞き取りをします。
〇今後の生活についての要望
将来について本人の意向を確認します。どこで、どのような場所で、どのような支援を受けて生活していきたいのか、それに関して不安に思っていることは何か、確認します。
〇財産について
本人の聞き取りだけではなく、客観的資料によって次の財産について確認します。
預貯金・株などの有価証券・不動産・保険・債権・負債
預貯金は金融機関の通帳、株は証券会社からの通知、不動産は登記事項証明書、債権と負債は契約書などの客観的資料で確認します。
〇収支状況
通帳や年金の振込通知書などから、本人の収入と支出の額を把握します。これは契約の選定や将来の施設選定の参考になります。