申請実務⑫(事業復活支援金)

 多くの支援金申請サポートを行ってきましたが、未だに分からないことはたくさんあります。例えば個人事業者の方でも主たる収入を雑所得・給与所得で確定申告をした方の場合は、申請方法が異なります。これにあたる方の確定申告書の控えでは、事業収入の欄の金額がゼロになっています。ご本人にこのことを質問しても、ご自身で確定申告書を作成していない場合は明確な回答を得られないことが多いです。また、単に記載漏れをしている場合もあり、対応に苦慮することもあります。

 迷ったときはすぐに事務局に電話して助言を求めていますが、それでもはっきりとした見通しが得られないこともあります。事務局側も、とりあえず申請してみて審査部の反応をみてはどうか、ということもあります。

 事業復活支援金の申請は複雑で難しいとは言っても、事業の売上が減ってお困りの方は多いので、申請が殺到していると予想されます。あと1か月強で締め切りなので、今からは駆け込み申請が増えることでしょう。

 確定申告書の控えを持っていない方は税務署に開示請求をしている場合が多く、開示請求までにかかる期間は当初2週間と言われていましたが、今では1ヶ月程かかるようになっているようです。

 また、以前申請が通ったやり方では不備となるケースも出ています。きっと審査する担当者によって判断や考え方が違うのでしょう。事務局に問い合わせても同じようなことを言っていました。ここでクレームをつけると結果として入金が遅れますので、素直に修正指示に従うのも良策です。