高齢者の財産管理の必要性

 日本はずいぶん前から少子高齢化が進んでいると言われており、それは現在も進行中です。世界的に見ても日本の高齢化は顕著です。中でもここ山口県は全国でも上位の高齢化率です。介護施設がたくさん新設されているにもかかわらず、すぐには入所することができずに、複数の施設に入所の予約をしなければいけない現実があります。

 高齢化に伴い、健康寿命と平均寿命の開きも徐々に増えてきています。少し前の数字ですが平成28年時点では、男性が72.14歳、女性が74.79歳が健康寿命となっています。男性女性ともだいたい70台半ばから何らかの健康上の問題が生じて要介護状態となり、日常生活に制限が生じる傾向があります。

 加えて現在では一人暮らしの高齢者が増加しています。子供や兄弟がいない、いたとしても何らかの事情があって疎遠であったり対立していたりして、実質おひとり様となって生活している人は多くいます。そのようなおひとり様にとっては、要介護状態になった後の日常生活の支援は当然ながら、健康なうちから自分の将来を、死後までを見据えたライフプランを設計したいという想いは強いと思います。

 そのような高齢者の想いに寄り添う形でいくつかの制度がありますので、今後それらの制度を少し深掘りしていき、ポイントを押さえると共に私自身がどのような形で関わっていき、お役に立てるのか、考えたいと思います。