怪我をしたり病気にかかったときには、病院に行き診察や治療をしてもらった経験は誰にでもあると思います。そのとき病院の受付で保険証を提示することによって、比較的安価で治療を受けることができます。これを療養の給付といいます。病院で受けるこの療養の給付は現物給付ですので、直接医療サービスを受けることができます。療養の給付には一部負担があり、被保険者は病院で決められた一部負担金を支払うことになります。この負担金については後述します。
療養の給付を受けることができるのは、以下のような場合です。
・診察 ・薬剤または治療材料の支給 ・処置、手術その他の治療 ・在宅で療養するうえでの管理及びその療養に伴う世話その他の看護 ・病院または診療所への入院およびその療養に伴う世話その他の看護
なお、以下は療養の給付からは除かれます。
・食事療養 ・生活療養 ・評価療養 ・患者申出療養
医療費の負担割合は次の通りです。
・０歳～小学校入学前まで → ２割
・小学校入学後～６９歳まで → ３割
・７０歳～７４歳 → ２割 ※
・７５歳以上 → １割 ※
※ ７０歳以上でも、高所得者（夫婦世帯で年収520万円以上等）の場合は３割負担です。
