社会保険の種類

 行政書士業務を行うためには、様々な書類を準備したり、様々な事項を記載したりします。その中では社会保険の仕組みを知らないと、何を求められているのか分からなくなったり、自分の立ち位置を見失ったりすることがあると考えられます。私自身社会保険の仕組みをよく理解できていませんので、この機会に基本的なことを確認していきたいと思います。

 社会保険は公的保険と私的保険の2種類に大きく分けられます。公的保険は政府、全国健康保険協会、健康保険組合等の法律で定められた保険者が運営しています。私的保険は民間の様々な保険会社が運営しており、保険内容も種類が多く、予算に合わせた自由な設定ができるものも多くあります。公的保険の特徴は、保険料以外に国・地方自治体によって税金で補助が行われているということです。

 社会保険の種類は広義と狭義に分けられます。

  〇狭義の社会保険 ・医療保険 → 健康保険(労働者として働く人が加入)

                   国民健康保険(自営業の人などが加入)

                   共済組合(公務員・私立学校の職員が加入)

           ・年金   → 国民年金(自営業の人などが加入)

                   厚生年金(労働者として働く人が加入)

           ・介護保険 

 〇広義の社会保険  狭義の社会保険3つに加え

           ・労働者災害補償保険(労働者として働く人が加入)

           ・雇用保険(労働者として働く人が加入)

 なお、公務員や私立学校の教職員が加入する保険である共済組合のなかの年金制度は、2015年10月に厚生年金保険と一元化されました。