山口県介護施設等物価高騰緊急対策支援事業補助金

 山口県では、介護施設と障害者施設を対象として、光熱費支援金と食材料費補助金の申請ができます。当初は今年9月頃が申請期限でしたが、延期されており、現在は12月28日が申請期限になっています。対象施設は入所施設と通所施設でそれぞれ決まっています。介護施設は、一般のデイサービスやグループホーム、小規模多機能型居宅介護など多くが対象となっています。障害者施設もそれぞれ決まっています。

 光熱費の支援金は「入所系」「通所系」「訪問・相談系」の3類型で額が決まります。入所系はさらに定員数で3段階に分かれています。

 食材料費補助金の額は以下のようにして決めます。

  ○ 以下の①と②の額を比較して、低い方の額

   ①食材料費の対前年増加額 【令和5年度の食材料費 ー 令和4年度の食材料費】

   ②補助金の交付上限額   【補助基準額 × 利用者数】 

                補助基準額:入所系=利用者1人当たり21,600円 通所系=利用者1人当たり6,400円

 なお、食材料費に関しては申請後、令和6年1月31日までに実績報告をする必要があります。このときに令和5年度の食材料費の実績を報告することになるのですが、令和6年の1月~3月分については、令和5年4月~12月までの9ヶ月間の平均値を実績とみなすとされています。これは、補助金交付が年度をまたいで行われることを避けるためだと思われます。

 当事務所では、ある介護施設の当補助金の申請をしていますので、食材料費補助金の実勢報告をこれから作成していく予定です。食材料の物価高騰はまだまだ続いています。利用者に提供する食事の質を一定に保つためにはコスト増は避けられないでしょう。そのコストアップ分を利用者側に転嫁していない事業所には、是非このような制度を積極的に活用してもらいたいと思います。