高齢者施設の費用相場

 高齢者施設にも様々な種類があり、利用者の自立度や入所目的、提供するサービス内容がそれぞれ異なります。入所費用も各施設によって違います。ここでは一般的な相場を元におおまかなイメージを持てるようにしたいと思います。

 介護付き有料老人ホームは、一般的には他の施設と比較すると、入居一時金も含めて高額となる傾向があります。ある程度資産のある人向けの施設と言えるでしょぅ。

 特別養護老人ホーム(特養)は比較的低廉な費用で入居することが可能です。最近の特養は個室のみという作りが多いですが、古くからある特養では4人部屋もまだあります。相部屋であれば個室よりも入居費を抑える事が出来ます。入居一時金も不要です。

 グループホームも比較的安価で入居することが出来る施設ですが、特養と違い入居一時金が必要な施設もあります。入居までの待機期間は数ヶ月から1年待ちということも珍しくありません。

 老人保健施設(老健)は入居一時金はありませんが、特養と比べると毎月の利用料は若干高くなります。入居期間が短いことから、待機期間も比較的短い傾向です。

 ケアハウスと養護老人ホームは公的な補助があるため、入居費は安価です。低所得者でも入居可能です。入居待機期間は長期間になることが多いようです。

 サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、入居時に、敷金として月額利用料の数ヶ月分を支払うことになります。

 住宅型有料老人ホームは、数百万円から数千万円の入居一時金を求められることがあります。施設によっては入居一時金は無しで、月額の利用料が高額になるプランも用意しています。入居までの待機期間は比較的短い傾向です。

 シニア向け分譲マンションは、入居と同時にマンションを購入することになるので、初期費用が相当高額になります。富裕層向けの施設です。