補助金申請

 行政書士の取扱業務の一つに補助金申請書の作成提出代行、というものがあります。個人事業主や事業者から依頼を受け、代わりに申請書類を作成して提出する仕事です。有名な補助金としては「小規模事業者持続化補助金」があります。今では一般型・コロナ型ビジネス枠というように細分化されていて頻繁に新しい制度が出ています。応募も年間に数回あり、チャンスは比較的多く用意されています。

 小規模事業者持続化補助金以外にも補助金の種類はたくさんあります。調べるにはネットで「ミラサポプラス」で検索すると、国の支援制度はほぼ調べることができます。各都道府県独自に補助金制度を出していることもあり、それを調べるのは「J-Net21」のサイトが便利です。

 行政書士といっても補助金申請の全てを業務として受任できるのかと言えば、決してそうではありません。補助金の中には厚生労働省所管のものも多く含まれており、その場合は社労士の独占業務である可能性が大です。依頼を受ける場合がその点要注意です。

 小規模事業者持続化補助金の流れは、

  ①申請 → ②採択決定 → ③補助事業実行 → ④実績報告 → ⑤補助金支給

 といった流れです。つまり補助金は全て後でもらうようになります。もらう額は制度によって違いがあり、かかった費用の2/3であったり3/4であったりします。中には採択され補助事業を実施したけど、実績報告に不備があり補助金をもらえなかったケースもありますので、最後まできちんとフォローしていくことが必要です。

 申請は電子申請と書類申請の2通りありますが、補助金の種類によっては電子申請のみで受け付けているものもあります。電子申請はJグランツというサイトから行います。このサイトにログインするにはあらかじめGbizIDというものを取得しておく必要があります。この取得には数週間かかるため補助金の電子申請の検討を始めたら、まずはIDの取得申請を行いましょう。