施設系サービスの種類

 自宅ではなく施設に入所して受ける施設系サービスを行う施設は3種類あります。

 ・介護老人福祉施設

   介護保険の指定を受けた、定員が30名以上の特別養護老人ホームのことです。原則として要介護度3以上の要介護者でなければ入所することは出来ません。日常生活で必要な介護、機能訓練、療養上の世話を受けることが出来ます。

 ・介護老人保健施設

   傷病により寝たきりとなった老人が入所する介護保険指定の施設です。老人保健施設とも呼ばれます。比較的病状が安定している人が対象で、看護、リハビリなどの医療サービスと福祉の総合的なケアが受けられます。

 ・介護療養型医療施設

   急性期の治療を受けた後で、要介護状態で長期の入院療養を必要とする高齢者向けの医療施設です。2017年度末に廃止予定でしたが、2023年度末まで延長されました。

 上記3種類に加え、今後新たな介護施設として「介護医療院」の新設が検討されています。将来需要の増加が見込まれる慢性期の医療介護ニーズに対応するため、医療・看取り・ターミナルの機能に生活施設の機能を兼ね備えた施設を目指しています。

 ターミナルケアとは、治る見込みの無い病気を抱えた人のケアを指します。以前は病院で亡くなる人が多かったのですが、最近では自宅や高齢者施設で最期を迎えたいと望む人が増えています。このことを受け、特養などの施設では医療体制を充実させるなどしてターミナルケアに備える取り組みが増えています。